東北の高校生30人、富士山登頂「一番つらかったけど、達成感」

 
富士山頂で記念撮影する参加者(田部井淳子基金提供)

 東日本大震災からの復興支援などを目的とした「東北の高校生の富士登山」は2日目の27日、本県の11人を含む高校生30人全員が山頂に到達した。

 一行は26日に宿泊した6合目の山小屋を27日未明に出発し、午前11時過ぎに全員が登頂に成功。充実した表情で記念撮影に臨んだ。ふたば未来学園高1年の酒井菜々子さん(15)は「人生で一番つらかったけど、その分、達成感や自己肯定感など得られたものがたくさんあった」と声を弾ませ、田村市に住む高校1年生の女子(15)は「山頂に着き、霧が晴れた時はうれしかった。富士山の風や自然を満喫できた」と振り返った。主催した田部井淳子基金の吉田三菜子担当理事(55)は「全員が登頂できて良かった。東北を支える力になってくれるはず」と期待を寄せた。

 富士登山は世界的登山家の故田部井淳子さん(三春町出身)が企画し、2012(平成24)年から実施している。田部井さんが16年に亡くなってからは、遺志を継いで設立された田部井淳子基金が主催している。参加者は27日に6合目の山小屋に再び宿泊し、28日に下山して帰宅する。