サツマイモ産地化推進へ、育苗ハウス2棟落成 楢葉

 
育苗施設の内部を視察する参加者

 楢葉町でサツマイモの生産を手がける「福島しろはとファーム」の新たな育苗施設の落成式が29日、楢葉町前原の現地で行われた。育苗ハウス2棟を新設し、既存施設と合わせた育苗能力は約380万本に拡充。加工用サツマイモの需要は増加傾向にあり、同社は完成を受け相双地方をサツマイモの一大産地とする取り組みを進めていく考えだ。

 福島しろはとファームは菓子製造・販売などを手がける白ハトグループ(大阪府)の農業法人で、東日本大震災後、復興支援の観点から楢葉町で産地化を進めている。既に畑と貯蔵施設は整備しており、育苗ハウスの完成により、楢葉町で育苗から貯蔵までを一貫できる体制が整った。

 施設では、独自の「鉄コンテナ」による育苗に取り組む。土壌や肥料をほかから持ち込まないシステムのため、全国的に問題となっている伝染病「基腐病」の感染防止対策にも有効とされる。町内では現在、約47ヘクタールでサツマイモを栽培。施設の完成で約110~150ヘクタールの植え付けに対応できる苗を生産できるため、相双地方での生産拡大に十分な量が確保されたという。

 落成式では、福島しろはとファーム社長を務める永尾俊一白ハトグループ代表が、国内外で焼き芋人気が高まっている状況に触れ「福島の、楢葉のサツマイモが世界一だといわれるようにしたい」とあいさつし、テープカットで落成を祝った。式典の後、関係者は鉄コンテナによる栽培の方法や、自然に配慮したエネルギー循環が取り入れられたハウス内部を視察した。