3年ぶり夏祭り、感染対策徹底 福島県内各地「地域に元気を」

 

 夏本番を迎え、県内各地で3年ぶりとなる夏まつりやイベントが予定されている。「コロナで疲弊した地域を元気にしたい」と意気込む関係者は、新型コロナの感染が急拡大する中、感染対策とイベントを両立させるため準備を進めている。

 福島市の「福島わらじまつり」は、わらじおどりや大わらじパレードなどが行われる。おととしは半世紀の歴史で初の中止、昨年はオンライン開催となり、3年ぶりに会場に熱気が戻ってくる。感染対策として、例年の輪踊り形式ではなく、流し踊り形式を採用。両日とも時間を2時間程度に短縮、立ち見の観覧ゾーンを設け、熱中症防止の飲料を除きアルコールなどの飲食を原則禁止する。実行委員会の小河日出男委員長は「祭りは人の心を一つにする。地域経済にとって大きな力になれば」と期待を込める。

 郡山市では「郡山うねめまつり」のメイン行事「うねめ踊り流し」とビール祭「サマーフェスタ2022」が行われる。踊り流しは、横1列の人数を従来の6人から4人に減らし、前後の間隔も取る。沿道に飲食スペースを設けず、観客の滞留を防ぐ。ビール祭では会場内にコロナ対策テントを6カ所設けてマスクなどを配布する。「健康が一番大事ということが大前提」とうねめまつりの担当者。「3年ぶりのイベントを何とか開催したい」と意気込む。

 いわき市の「いわきおどり」は、参加規模を例年の約7000人から約2500人に縮小し開催時間も短縮。熱中症予防のためマスク着用は義務付けないが、いわきおどりの象徴である「どんわっせ」などのかけ声は禁止とした。体調管理チェックリストの提出や前後左右に2メートルの間隔を空けることも参加条件。事務局のいわき観光まちづくりビューローの坂本新輔専務理事は「コロナ下で経済も疲弊したいわきに元気を届けたい」と話す。

 同市小名浜で開かれるいわき花火大会は、時間短縮のほか有料観覧席を全て1人用の椅子席にする。密集を避けるため、駅と会場を結ぶシャトルバスを取りやめ、有料駐車場を多く設けて自家用車などでの来場を呼びかける。3年ぶりのため打ち上げは6千発ほどを見込んでいたが、多くの賛同があり例年に近い1万発程度を用意することができた。実行委員長の正木好男さんは「想像以上の期待を感じる。花火は昔から疫病退散などを願って打ち上げられてきた。地域住民、経済が元気になってほしい」と思いを語る。