トキオバ、福島県外からも来場続々 一般開放、周遊に波及

 
一般開放が始まったトキオバで遊ぶ家族連れ。県外からも多くの来場者が足を運んでいる=1日、西郷村

 人気グループ「TOKIO」のメンバーが西郷村小田倉を拠点に進めるプロジェクト「TOKIO―BA(トキオバ)」の一般開放イベントは1日、現地で始まり、大勢の来場者が自然の中で思い思いに時間を過ごした。県外からの来場も多く、中には県内に宿泊し観光を楽しむ人も。メンバーが紹介した村直売所のホームページのアクセス数が急増し、商品の売れ行きが増すなど"トキオバ効果"が出始めている。

 「トキオバのために福島に来た。とても広くて何でもできそうな場所がうらやましい」。愛知県から訪れ、子どもと水遊びを楽しんだ丹羽拓馬さん(41)は笑顔を見せた。現時点でトキオバには、TOKIOのメンバーらが閉校になった坂下高の黒板を使って作製した看板のほか、ベンチ、地元の小田倉小児童らが芝張り作業をした芝生、木にぶら下げられたブランコや井戸水の手押しポンプがある。

 一般開放は「何もないトキオバ」を感じてもらおうと企画されたが、子どもたちは自分で思い思いの遊びを考え、走り回っていた。丹羽さんは、息子2人が深海魚を好きなため、前日にいわき市のアクアマリンふくしまを訪問。郡山市の磐梯熱海温泉に宿泊するなど本県を堪能したという。

 茨城県から家族で訪れ、フライングディスクなどを楽しんだ友野孝明さん(38)も「トキオバが福島を訪れるきっかけになった。こういう機会がなければ、西郷村に来ることはなかったと思う」と話し、周囲の景色を写真に収めていた。

 トキオバの設置が発表されてから約3カ月。地元にはさまざまな反響が出ている。トキオバの情報を発信している無料アプリで、松岡昌宏さんや城島茂さんが村内の名所を紹介する動画を配信。松岡さんは車でドライブしながら「自然が豊かで、マイナスイオンを感じる」などと語り、地元のホテルを紹介。城島さんは村の直売所「まるごと西郷館」を訪れ、村の島田農園で生産している野菜「ルバーブ」を使用したアイスを味わう様子を公開した。

 同館のホームページのアクセス数は急増。ルバーブのアイスはこれまで日に7~8個ぐらいの売り上げだったが、1日はトキオバ帰りとみられる人が購入する姿も多く見られ、40個近く売れたという。同館の舟木容子さん(48)は「まさに『リーダー』効果。品ぞろえを良くしていきたい」と語り、アイスの追加発注を決めた。

 トキオバ発表後、村の公式ツイッターのフォロワーは100人以上増加。担当者は「地元に寄り添ってくれている気持ちがありがたい。来場者には村のいろいろな所に足を運んでほしい」と期待する。

 事前予約が必要

 一般開放は31日まで。入場には、無料アプリ「TOKIO―BA」で事前予約が必要。時間制限があり、上限になり次第、受け付け終了となる。詳細はアプリで確認できる。