軽症でも後遺症、108人確認 新型コロナ、福島県が初調査

 

 県は、新型コロナウイルス感染症の後遺症とみられる症状が県内の108人に確認されたとする調査結果(速報)をまとめた。症状が軽くても後遺症が続いたり、休職や退職をしたりするケースもみられた。

 後遺症に関する調査は初めて。2日の医療調整本部会議で示した。新型コロナの入院患者を受け入れている県内48医療機関を対象に6月23日~7月13日、感染後に症状が2カ月以上続いている症例を照会した。全体の入院患者数は照会しておらず、何割に後遺症がみられるかは不明。回答があった43機関のうち18機関で計108人(男性59人、女性49人)の症例が報告され、年代別で60代(24人)40代(23人)50代(21人)30代(15人)の順に多い。

 昨年12月以前に感染した74人は約8割が中等症以上で、後遺症もせき、息切れなどデルタ株由来とみられる呼吸器症状が多かった。一方、オミクロン株が流行した今年1月以降に感染した33人は約8割が軽症以下だが、後遺症がみられ、症状はせきや頭痛、疲労・倦怠(けんたい)感が多く、集中力低下や記憶障害なども報告された。県は「比較的症状が軽いとされるオミクロン株でも(後遺症の)症状がある人が多く、注意が必要だ」とした。

 108人のうち15人が休職、2人が退職し、症状によって仕事に支障を来すことも見て取れた。また後遺症がみられ、ワクチンの接種状況が判明している人の4分の3は未接種だった。

 県は後遺症がある人について、かかりつけ医や身近な医療機関などで相談を受け付け、必要に応じて専門的な医療機関に紹介する体制を取っている。