福島県内4市町村29人避難 大雨の影響、北塩原で床上浸水1棟

 

 前線や低気圧の影響で3日、青森、秋田、山形、新潟の4県で線状降水帯が相次ぎ発生し、記録的な大雨が降った。県内も大雨が降った。福島地方気象台によると、降り始めの午前5時から午後9時までの降水量は福島市鷲倉で232.0ミリ、北塩原村桧原で214.5ミリ、二本松市で131.5ミリ、喜多方市で109.5ミリ、猪苗代町で69.5ミリとなった。

 気象台は、4日も土砂災害などに注意するよう呼びかけている。4日午後9時までに予想される24時間降水量はいずれも多いところで、中通りと会津で100ミリ、浜通りで80ミリ。

 県の3日午後10時現在のまとめによると、大雨の影響で本宮、猪苗代、大玉、北塩原の4市町村で避難所が8カ所開設され、15世帯29人が避難している。

 住宅被害は、北塩原村小野川地区で床上浸水が1棟1世帯3人、喜多方市と猪苗代町で床下浸水が7棟3世帯4人。

 道路被害は冠水や土砂流出など県管理道路16件、市町村道9件。葛尾村で約100戸が停電している。

 東北線などで運転見合わせ

 大雨の影響で県内の公共交通機関が乱れた。JR東日本によると、3日午後5時ごろから東北線郡山―福島間が運転を見合わせ、運転見合わせは磐越西線や磐越東線にも広がった。JRは午後8時30分、東北線郡山―福島間と磐越西線郡山―会津若松間、磐越東線郡山―いわき間、奥羽線庭坂―米沢間で終日運転を見合わせると発表した。上下線45本が運休し、上下線7本に最大1時間35分の遅れが出た。約7330人に影響した。4日は山形新幹線の福島―新庄で昼ごろまで運転を見合わせる見込み。

 福島市のJR福島駅では、足止めされた学生や仕事帰りのスーツ姿の会社員らで混み合った。改札前には運転見合わせの掲示板が出され、駅員が利用者に運行状況を繰り返し説明した。二本松市の高校生安達未来翔さん(17)は「駅に着いたら電車が止まっていて困った」と話した。

 北塩原の集落で住民ら孤立状態

 北塩原村によると3日午後、同村桧原小野川で河川の越水や土砂崩れが起きて村道2カ所が通行止めとなり、小野川集落が孤立状態に陥っているという。同集落には住民約30人が住んでいるほか、レイクショアキャンプ場があり、利用者ら約30人が滞在している。同集落近くにある裏磐梯グランデコ東急ホテルの宿泊客や従業員も孤立状態にあるという。けが人は確認されていない。