夏祭りへ思い熱く!わらじ、うねめ担い手 3年ぶりの晴れ舞台

 
本番を前に、成功に向けて意気込む福島わらじまつり実行委のメンバー

 県都、商都の夏の風物詩が3年ぶりに帰ってくる。福島わらじまつりのわらじおどりと大わらじパレード、郡山うねめまつりのうねめ踊り流しが5日から2日間、福島、郡山両市でそれぞれ繰り広げられる。これらメイン行事は新型コロナウイルスの影響で、昨年まで2年連続で通常開催できなかった。久しぶりの晴れ舞台を直前に控え、まつりの担い手たちの熱気は高まっている。

 わらじおどりと大わらじパレードは市中心部の国道13号で行われる。過去2回はコロナ禍のため、中止やオンライン方式による開催を余儀なくされてきた。

 「ようやく開催できる。感染症対策を講じながら、みんなが楽しめるわらじまつりにしたい」。実行委の加藤淳志さん(47)は3日、広報活動の一環としてテレビ番組の収録に臨み、本番への熱い思いを語った。

 わらじおどりは2019年、福島市ゆかりの音楽家大友良英さんの総合プロデュースで全面刷新されたが、コロナ禍のため市民への披露の場は限定されている。加藤さんは「刷新されたまつりはまだまだ市民に浸透していない。まずは見てもらうところから始めたい」と意気込む。

 実行委は小中学校や企業などでわらじおどりの出前講座を繰り広げてきた。踊りを指導する実行委の紙谷瑞恵さん(43)は「子どもたちにとってわらじまつりは古里の象徴で、郷土愛を深めるきっかけになる。大人になっても忘れないよう熱意を込めて伝えてきた」と本格開催を喜ぶ。

 会場近くでは、おどり教室やわらじ担ぎ体験などわらじまつりに親しんでもらう企画も予定している。実行委の森藤洋紀さん(44)は「ようやく楽しい夏が戻ってくる。3年ぶりの"福島の夏"をみんなで取り戻したい」と思いを語った。

 沿道に元気届ける

 うねめ踊り流しはJR郡山駅前で繰り広げられる。「ようやくみんなで楽しめる場が戻ってきた。心ゆくまで満喫したい」。踊り流しに参加する逢瀬ひょっとこ愛好会の近藤幸夫代表(72)は、本番に向けて気持ちを高ぶらせる。

 同会は、高齢者施設や地域の祭りなどでひょっとこ踊りを披露しているが、コロナ禍で活動の場は軒並みなくなった。中でも踊り流しには約20年にわたって参加し、楽しみにしているメンバーも多かっただけに「2年連続の中止は寂しかった」と話す。

 今年は、平均年齢68歳の約50人が参加し、「ミスおかめ」の6人を載せたリヤカーを引きながら、正調のうねめ踊りやひょっとこ踊りを披露しながら練り歩く。

 「暗い話題が多い時代だからこそ、お祭りを見に来た人たちに笑ってほしい」。近藤さんは沿道に元気を届けたい考えだ。

二つのまつりの主なスケジュール