「かるたの安積黎明」伝統に足跡、全国総文で好成績 喜び新た

 
全国総文で活躍した(右から)畠山さん、伊東さん、渡辺さん

 東京都で開かれている第46回全国高校総合文化祭(全国総文)の小倉百人一首かるた部門・読手コンクールで好成績を残した安積黎明高かるた部3人は3日、郡山市の同校に戻り、あらためて喜びをかみしめた。

 コンクールでは伊東彩音さん(2年)が全国1位に相当する最優秀賞、畠山里穂さん(3年)が2位相当の優秀賞、渡辺和(なぎ)さん(同)が5位相当の準優秀賞に選ばれた。コンクールには、全国から74人がエントリーし、事前審査で8人の入賞者が選ばれた。そのうち、伊東さんと畠山さんを含む上位3人が本大会で読手を務め、1~3位の順位を決めた。

 全国の頂点に立った伊東さんがかるたを始めたのは、高校入学後のこと。部活体験で「迫力があってかっこいい」と魅了された。特に読手の先輩に憧れ「自分もあんなふうに読んでみたい」と思ったという。

 懸命に練習に励み、切符をつかみ取った大舞台で、伊東さんは堂々と札を読み上げて、高い評価を得た。「ピリッとした空気感があり、集中して読むことができた」と笑顔で振り返る。

 同じく会場で読手を務めた畠山さんは「とても緊張して思うようにできなかった部分もあったが、はかまを着て全国総文で読むことができたことは大きな経験になった」と納得した表情を見せた。

 渡辺さんは全国総文では読手としての出場はなかったが、競技の部メンバーとして活躍した。「全国のレベルの高さを知り、個性ある他県の選手たちと競うことができて楽しかった」と話す。

 畠山さんと渡辺さんは今月で部活を引退するが、大学進学後もかるたを続けていきたいという。「安積黎明の伝統である礼儀を大切に、仲間たちと歴史を重ねていってほしい」と口をそろえる。

 伊東さんは「先輩たちの思いを受け継いでいきたい」とこれまでの指導に感謝していた。