飯坂線「第4種踏切」安全対策見直し、福島市と福島交通 25カ所

 

 危険性が指摘されている福島交通飯坂線の「第4種踏切」について、福島市と福島交通は地権者や利用者、沿線住民を交えて踏切ごとの個別協議を進め、安全対策を見直す方針を決めた。第4種は遮断機や警報機のない踏切で、飯坂線の第4種踏切は市内に25カ所ある。

 同市飯坂町の平野ふれあい館で2日に開かれた平野地区説明会で、市や福島交通が方針を示した。説明会は、4月に平野の第4種踏切で電車と軽乗用車が衝突する死亡事故が起きたことを受けて開かれた。飯坂線の踏切では1970(昭和45)年以降、18件の死亡事故が起きており、このうち第4種での死亡事故が15件とほとんどを占める。

 踏切の種類は遮断機と警報機のある第1種、遮断機はないが警報機のある第3種などに区分される。市内の踏切種別内訳は【表】の通り。第4種は飯坂線の25カ所が突出して多く、うち20カ所は平野地区。

 市や福島交通は準備が整い次第、踏切ごとに安全対策の見直しに向けた協議を進める。踏切廃止も視野に入れるが、踏切が住宅や私有地に直結していて廃止が困難な事例もあることから、第1種や第3種への格上げなどに比べて安価な回転灯の設置や注意看板の設置なども検討する。啓発活動も強化する。

 説明会では、住民から「(第1種や第3種への格上げなどが)できないから放置では安全対策が進まない」などの声が出た。「並行する飯坂街道は舗装工事のたびに高くなり、踏切との段差が生じている」との指摘もあった。