東北、北陸に記録的大雨 磐西線橋梁崩落、北塩原の集落一時孤立

 
濁川の増水で一部崩落したJR磐越西線の鉄橋=4日午前11時10分、喜多方市

 東北や北陸で4日も大雨が降った。山形県など5県の17河川が氾濫し、少なくとも本県など4県で11件の土砂災害が起きた。総務省消防庁によると、警戒レベル5の避難情報「緊急安全確保」と避難指示の対象は4日午後時点で約54万人に上る。県内では会津を中心に影響が広がり、JR磐越西線の喜多方―山都間にある濁川橋梁(きょうりょう)の一部が崩落した。北塩原村などでは土砂崩れなどで集落が一時孤立した。県によると、4日午後5時現在、県内で人的被害は確認されていない。

 JR東日本などによると、濁川橋梁は喜多方駅から西に約1キロの場所にある。4日午前3時半ごろ、崩落が確認された。水位増加が原因とみられ、JR東は当面、喜多方―山都間で運転を見合わせる。鉄道は磐越西線と東北線、磐越東線、只見線、水郡線で計111本が運休するなど約1万3150人に影響した。

 県などによると、猪苗代町、北塩原村、喜多方市、会津若松市で河川氾濫の恐れなどがあるとして、2686世帯6048人に避難指示や高齢者等避難が発令され、11市町村が避難所を開設。最大で23世帯121人が身を寄せた。

 北塩原村の小野川地区では道路が不通となり、14世帯26人が一時孤立。裏磐梯グランデコ東急ホテルでも宿泊客とスタッフ計約150人が一時身動きがとれなくなった。

 喜多方市や西会津町などで住宅10棟が床上浸水、46棟が床下浸水した。同市塩川町の特別養護老人ホームけいわ苑では約10センチの床上浸水があり、入居者が1階から2階に垂直避難した。

 喜多方市山都町の国道459号では4日午前0時30分ごろ、水かさが増して国道沿いに取り残された40代女性と女子中学生の2人が救助された。

 高速道路は、東北中央道福島大笹生―米沢八幡原インターチェンジ間などが一時通行止めとなった。猪苗代町市沢地区で橋が崩落したとの情報がある。県管理道路は16カ所、市町村道は10カ所で規制が続く。

 東北や北陸では住宅浸水や断水が相次ぎ、災害派遣の自衛隊が支援活動を開始。岩手、山形両県で計2人が行方不明になっている。

 国土交通省によると、氾濫したのは、4日午後時点で最上川(山形)、米代川(秋田)、梯(かけはし)川(石川)の3河川など。気象庁は3日の山形県に続き、4日は新潟県に大雨特別警報を発表した。両県は被害の大きい自治体に災害救助法適用を決めた。山形県ではJR米坂線の鉄橋や小白川の大巻橋が崩落。車が流され1人が行方不明になった。

 北塩原315.5ミリ 24時間最多雨量

 気象庁によると、降水量は4日午後までの24時間に、新潟県関川村で560.0ミリを観測。北塩原村315.5ミリ、山形県飯豊町306.5ミリなど、観測史上最多となった。前線は5日にかけて日本の南まで南下。暖かく湿った空気や上空の寒気の影響で、東日本から西日本では大気の状態が非常に不安定になる。