福島でまたクマ被害 6日間で3度目、女性襲われ負傷

 

 22日午前5時45分ごろ、福島県福島市桜本の畑で近くに住む農業女性(72)の家族から「(女性が)クマに襲われた」と110番通報があった。福島署によると、女性は背中や顔面を引っかかれており、病院に運ばれた。命に別条はないという。同市では17、18日にも今回の被害現場から西側にそれぞれ約0.5~1キロの場所で住民がクマに襲われる被害が起きている。

 同署によると、22日に被害に遭った女性は自宅付近で犬の散歩中にクマ3頭に遭遇した。親グマと子グマ2頭とみられ、親グマに襲われたとみられる。

 また、市は同日午前5時40分ごろ、現場に近い同市在庭坂に設置したわなでクマ1頭を捕獲したと発表した。体長は約1.3メートルでこの日女性を襲ったクマとは別のクマとみられるという。

 近隣でクマに襲われる被害が相次いでいることを受け、現場周辺では同署や市などがクマへの警戒を強めている。

 同日、2学期が始まった庭塚小では、児童の登校時に警察官が通学路をパトロールしたほか、同校職員や地域の交通安全団体が登下校に付き添った。市教委は地区の小中学校に対し登下校時、クマよけ鈴の着用や保護者による送迎の協力などを呼びかけた。

 女性が襲われた現場付近では、付近住民への注意喚起が行われたほか、市鳥獣被害対策実施隊がクマを追い払うために花火を発射するなどした。捕獲用のわなも増設した。市は、今後も広報車による注意喚起などを行っていくという。相次ぐ被害に住民も不安を募らせる。女性が襲われた場所の近くに住む60代女性は「不安で朝や夜は外出できない」と表情を曇らせた。

 県が同市に出没警報

 福島市でクマによる人身被害が相次いでいることを受けて県は22日、同市に「ツキノワグマ出没警報」を発令した。期間は今月末まで。今年の警報発令は会津若松市に続き2例目。