飯舘・長泥の復興拠点、9月23日から準備宿泊 対象は63世帯

 

 飯舘村は23日、来春の避難指示解除を目指す同村長泥地区の特定復興再生拠点区域(復興拠点)について、9月23日から住民が夜間を含めて長期滞在できる準備宿泊を始めると発表した。

 準備宿泊は、東京電力福島第1原発事故に伴い帰還困難区域となっている同地区に整備が進む復興拠点186ヘクタールで実施。村によると、対象の住民登録数は63世帯200人(1日現在)。住民の多くは家屋を解体し避難先で生活を再建しており、どれだけの住民が参加するかは見通せないという。

 電気やガス、上下水道など生活に必要なインフラがおおむね復旧したことなどから、村議会全員協議会の了承を経て、村と政府が23日に協議して開始日を決定した。同日、村内で記者会見した杉岡誠村長は「準備宿泊を通じて見えてくる新しい課題の解決や、長泥地区の住民福祉向上に向けた施策に取り組む」と述べた。

 復興拠点については村除染検証委員会が5月、「準備宿泊を実施するに当たっては、空間放射線量は十分に低減している」とする中間報告書をまとめている。準備宿泊には事前登録が必要で、村は9月12日から受け付けを始める。

 県内6町村に設けられた復興拠点を巡っては、葛尾村と大熊町の避難指示が6月に解除された。双葉町は今月30日、浪江、富岡、飯舘の3町村は来春ごろの解除を予定している。飯舘村は解除を控える4町村のうち、唯一準備宿泊の日程が決まっていなかった。