ホープツーリズム、復興旅行誘客最多へ 22年度、伝承施設好調

 

 震災と原発事故からの復興の歩みを発信する本県独自の旅行企画「ホープツーリズム」について、本年度の誘客数が7月末現在で7114人となり、今後の予約状況などから過去最多だった昨年度の9848人を上回ることが確実になった。県は新型コロナウイルス禍による行動制限がないことや、伝承施設などの環境が整っていることが好調の要因とみている。

 県によると、7114人の大半は教育旅行。次代を担う若者が探究活動を通して未曽有の複合災害を経験した本県の姿を学ぶことは、風化が懸念される本県にとって追い風になる。

 ホープツーリズムは2016年度に団体客を対象に始まった。東日本大震災・原子力災害伝承館(双葉町)や震災遺構「請戸小」(浪江町)などの伝承施設が次々と開所し、誘客数は増加傾向にある。

 本年度から対象を個人旅行客にも拡大、県は海産物や海水浴に焦点を当てた「ブルー・ツーリズム」や、ワーケーションなどと組み合わせたツアーを通し、さらなる誘客を目指す考え。