デブリ搬出23年度後半に 第1原発2号機、当初計画から2年遅れ

 

 東京電力は25日、福島第1原発2号機で溶け落ちた核燃料(デブリ)の試験的取り出しについて、目標としていた年内の作業開始を断念すると正式に発表した。着手時期を1年から1年半延期し、2023年度後半を目指す。取り出しで使用するアームの制御プログラムの修正など、改善が必要となった。

 東電によると、操作する作業員の被ばく線量を低減するためアームを現状より速く動かす必要があるほか、精度の向上が求められることからプログラムを修正する。先端にデブリ回収装置を取り付ける「双腕マニピュレーター」と呼ばれる機器には改良が必要な点が見つかった。格納容器から放射性物質が漏れるのを防止する「隔離部屋」が破損するトラブルもあった。

 東電の担当者は、楢葉町で進めている性能確認試験で改善点などが見つかり「ある程度の修正は見込んでいたが、見込みが甘かった」との認識を示した。その上で「今後の工程に影響はないが、地元に不信感を与えることになり反省している」と弁明した。

 作業の延期は2度目。廃炉に向けた工程表「中長期ロードマップ」で21年内に開始するとしていた当初計画からは、約2年遅れることになる。