政府「スタートアップ先進地」、浜通り重点支援 福島県復興へ

 

 政府は、福島・国際研究産業都市(イノベーション・コースト)構想により先端技術の集積が進む浜通りの「スタートアップ(新興企業)創出の先進地」化を目指し、実証フィールドの整備や新技術の実用化開発への重点支援、新興企業の呼び込みなどの支援を強化する。岸田政権は看板政策に掲げる「新しい資本主義」の重点分野でスタートアップの育成に力を入れる方針を打ち出しており、本県復興と日本の産業力強化につなげる。

 27日に福島市で開かれた「原子力災害からの福島復興再生協議会」で西村康稔経済産業相が示した。具体的には実証フィールドの整備や人材確保、販路開拓など進出企業向けの支援強化に加え、浜通りに特化したツアーを年内に企画するなど呼び込みを後押しする。

 新興企業の育成に向け、福島ロボットテストフィールドなど実証環境の整備や先端産業の集積などに先進的に取り組んできた本県の素地を生かす。政府が来年4月に浜通りに設立する福島国際研究教育機構とも連携して取り組みを進める。

 政府は今年を「スタートアップ創出元年」と位置付け、強力な支援で新興企業の成長を後押ししていく方針を決定。新興企業への投資を5年で10倍に増やすことを視野に「5カ年計画」を年末に策定する方針だ。