全国のSFファンや作家集結 福島県初、郡山・磐梯熱海で大会

 
SFにまつわる研究発表を行う参加者

 全国のSFファンや作家が集う第59回日本SF大会福島(F―CON)は27日、郡山市の磐梯熱海温泉ホテル華の湯で開幕した。初日はファンらによるSFに関する研究発表や討論など多彩な企画を繰り広げた。28日まで。

 三春町のアニメ制作会社「福島ガイナ」などでつくる実行委員会の主催で本県開催は初。東日本大震災から10年目に合わせて2020年に開催予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期となっていた。

 開会式では、「マジンガーZ」などで知られる漫画家永井豪さんがビデオメッセージを寄せ、永井さん原作の「UFOロボグレンダイザー」のリバイバル作品を制作中と明かした。

 SF作家星新一の父で、東洋の製薬王と呼ばれた星一(はじめ)(いわき市出身)の功績を紹介する展示や、リビングロボット(伊達市)によるロボットのプログラミング体験など本県にまつわる企画も繰り広げた。SFファンによるイラストや海洋堂のフィギュアの販売、本県日本酒の試飲なども行われた。

 郡山市出身の小峰公子さんがボーカルを務める音楽ユニット「ZABADAK(ザバダック)」のライブも行われ、テレビアニメ「機動戦士Vガンダム」の挿入歌などを披露した。

 28日は、猪苗代町非公認大怪獣「イナワシロン」の特撮映像の上映などが行われる。当日参加も可能。

 星雲賞受賞10作品発表

 日本SF大会の開会式では、日本SFファングループ連合会議による第53回星雲賞の日本長編、コミックなど9部門10作品の受賞作が発表された。

 星雲賞は日本で最も歴史があるとされるSF賞で、前年度発表された作品を対象に大会参加者の投票で決めた。受賞式も行われた。

 受賞作品次の通り。

 日本長編=月とライカと吸血姫、マン・カインド▽日本短編=SF作家の倒し方▽海外長編=プロジェクト・ヘイル・メアリー▽海外短編=星間集団意識体の婚活▽メディア=ゴジラS.P〈シンギュラポイント〉▽コミック=絶対可憐チルドレン▽アート=加藤直之▽ノンフィクション=学研の図鑑スーパー戦隊▽自由=エヴァンゲリオン新劇場版シリーズの完結