標高生かし西洋野菜 川俣・山木屋で収穫、ビーツやズッキーニ

 
山木屋地区の農場で収穫した伝統野菜と西洋野菜を囲む学生と宮地さん(右)=30日午前、川俣町

 東京電力福島第1原発事故で一時避難指示が出された川俣町山木屋地区の農業振興に取り組む「ばちぎ農場合同会社」は30日、地区内の農場でビーツやズッキーニなど西洋野菜の収穫作業を行った。

 同社は地区の基幹産業である農業の再生を目指し、4月に大内国広代表(67)と社員の宮地勝志さん(63)の2人で設立。標高が高く比較的気温の低い地区の気候に適した西洋野菜に着目し、約25アールの農場に約30種の西洋、伝統野菜を植えた。今年は試験的に栽培し、来年は出荷を視野に栽培品目を増やしていく計画だ。

 作業には2人のほか、震災後から地区の復興支援に取り組む愛知学院大の学生も加わり、色とりどりの野菜を収穫。サラダやピザ、ピクルスなどで味わった。大内代表は「農業を通じた地区の再生に取り組み、山木屋に帰還した人や、次世代を担う若者が希望を持てるような場所を築いていきたい」と話した。