メヒカリの卵、国内初発見 アクアマリンふくしま、人工飼育個体

 
アクアマリンふくしまが発見したメヒカリの卵(写真上)とおなかから卵が見つかった個体(いずれもアクアマリンふくしま提供)

 いわき市小名浜のアクアマリンふくしまは、同館で人工飼育していたメヒカリから卵を発見した。同館によると、国内初の発見になるという。メヒカリの生態解明などにつながると期待される。

 メヒカリは青森県から鹿児島県までの太平洋側の水深200メートル付近に生息する深海魚で、体長は10~15センチほど。生殖腺が精巣と卵巣を同時に持つ雌雄同体の特長を持つ。2001(平成13)年にいわき市の「市の魚」に制定された。

 同館では02年からメヒカリの調査、研究を開始。これまで約40個体の飼育、展示をしてきたが、ほとんどが未成魚だった。同館によると、メヒカリは2歳魚以上になると、産卵のため回遊するのではないかと考えられていたが、これまでに成熟した個体も見つかっていなかった。今回、卵が見つかったのは19年春か、20年春に本県沖で漁獲された個体。今年3月に展示を始め、5月ごろにおなかが膨らみ始めたという。推定年齢は4~5歳、体長135ミリ、体重23グラムで8月22日に死んだため、解剖したところ直径1ミリほどの無色透明の卵が多数見つかった。

 同館は今後、研究者らと成熟環境などを調べる方針。メヒカリを研究する同館の山内信弥さん(48)は「繁殖方法などを飼育下で解明できる希望が出てきた。しっかりと調査していきたい」と話した。