甲状腺検査、初のアンケート 23年度にも、対象者の意識把握へ

 

 東京電力福島第1原発事故後、県内の子どもたちを対象に実施している甲状腺検査を巡り、県民健康調査検討委員会は来年度にも、対象者へのアンケートを初めて実施する。甲状腺検査を受けることに伴うメリット、デメリットを、対象者が認知しているかどうかを把握する狙いがある。検討委は結果を踏まえ、検査の今後の在り方や周知方法について議論する方針だ。

 検討委が1日、福島市で開いた会合で決めた。甲状腺検査を実施している福島医大は検査対象の児童生徒に対し、検査に伴うメリット、デメリットを説明し、同意を得ることが重要だとし、周知用の冊子を2020年度から配布している。本年度内に冊子が対象者に行き渡る見込みのため、来年度にも調査を始める。

 県は会合で、調査内容の案を示した。アンケートは子どもか保護者が対象で、抽出調査とすることで検討委が了承した。検討委は次回会合以降、設問内容や抽出方法について議論する。

 検査を巡っては、治療する必要がない甲状腺がんを見つけ、手術しているのではないかという「過剰診断」を指摘する意見が一部で出ている。このため検査を受けるかどうかの任意性の確保が求められている。