幽玄の檜枝岐歌舞伎 22年最後の公演、迫真の演技を披露

 
迫真の演技で観客を魅了した檜枝岐歌舞伎=檜枝岐村・檜枝岐の舞台

 約270年以上の伝統を誇る檜枝岐村の檜枝岐歌舞伎が3日、同村の国指定重要有形民俗文化財「檜枝岐の舞台」で上演され、村民らでつくる千葉之家花駒座が情緒あふれる演技で観客を魅了した。

 今年最後の公演となり、舞台清めの寿式三番叟(さんばそう)で開幕すると舞台は夕闇に包まれた。南北朝時代に戦に敗れた新田家の末路の一部を描いた「神霊矢口(しんれいやぐち)の渡(わたし)八郎物語の段」が上演された。武将やお姫様役のきらびやかな衣装をまとった座員たちが、戦の悲哀や武士道の心意気などを古式ゆかしく熱演。会場の観客は大きな拍手を送った。