塙の強盗殺人、7日初公判 福島県内初、特定少年の裁判員裁判

 

 福島県塙町で2月、菊池ハナ子さん=当時(75)=が殺害され、奪われたキャッシュカードで現金300万円が引き出された事件で、強盗殺人や窃盗などの罪に問われた建築板金業で菊池さんの孫(19)の裁判員裁判の初公判は7日、地裁郡山支部で開かれる。

 4月施行の改正少年法により「特定少年」と位置付けられた18、19歳で、福島地検が起訴後に氏名を公表した被告の公判は県内初。裁判員らがどのような判断を下すのか、注目が集まる。

 7日に初公判、8日に第2回公判、9日に論告求刑公判、15日に判決公判が開かれる。殺意の有無が争点になる見通しだ。

 同被告を巡っては、県警が窃盗容疑で逮捕、強盗殺人などの容疑で再逮捕された後、家裁郡山支部は少年審判で「動機はあまりに短絡的で酌量の余地はない」などとして刑事処分が相当と判断し、検察官送致(逆送)を決定。その後、福島地検が起訴し、「重大案件であり、地域社会に与える影響も深刻」などとして氏名を公表した。

 元保護観察官で非行少年や犯罪者の立ち直り支援に詳しい福島大の生島浩名誉教授(66)は「公判では裁判員が改めて事件の内容や少年の諸事情を踏まえ、少年として取り扱うことが必要なのか改めて判断することになる」とし、「少年の今後の更生の可能性をどう判断し、その道筋を示す判決になるか注目している」と話した。

 起訴状などによると、2月9日深夜から10日未明に、現金を盗む目的で塙町の菊池さん方に侵入。菊池さんに見つかったことから鉄パイプで頭を十数回殴って殺害し、キャッシュカードなどを奪ったほか、同10日から16日にかけて計18回にわたり茨城県などのATMで現金を引き出した、としている。