奥会津に響く汽笛 只見線再開通前に試乗会、11年ぶりの景観に感慨

 
復旧した第5只見川橋梁(きょうりょう)を走るJR只見線の列車=6日午前、金山町

 JR東日本は6日、10月1日の再開通を控えた只見線の会津川口(金山町)―只見(只見町)間(27.6キロ)で地元や報道陣向けの試乗会を開いた。再開通区間の試乗会は初めて。沿線では住民や鉄道ファンが手を振って約11年ぶりの運行を歓迎、車両はそのエールに応えるかのように汽笛を鳴らして奥会津を疾走した。

 同区間では7月21日から試運転が行われており、試乗会は試運転の一環。この日走ったのは、ディーゼル機関車が旧型客車を引く4両編成。沿線自治体の職員らが乗り込み、復旧した橋を渡るなど同区間を1往復した。乗車した只見町商工会長の目黒長一郎さん(73)は「11年ぶりに、これだけ景観のよい所を走れたのは感慨深い」と話した。

 同区間は2011年7月の新潟・福島豪雨で橋が流失するなど大きな被害を受けた。復旧では、県が線路や駅舎などの鉄道施設を保有し、JR東が列車を運行する「上下分離方式」が導入された。