大熊で10月19日「戦没者追悼式・慰霊祭」 震災後初、12年ぶり

 

 大熊町と町遺族会は10月19日、町内で12年ぶりに戦没者追悼式・慰霊祭を開く。双葉郡で毎年持ち回りで開催している双葉郡合同の追悼式・慰霊祭も併せて開く。双葉郡遺族会が6日に開いた役員会で決めた。

 東京電力福島第1原発事故で住民が避難し、戦争の記憶の風化が課題となる中、町内で戦争の悲惨さや平和の大切さを訴え、戦没者の冥福を祈るため開く。

 町は2019年4月に一部地域で避難指示が解除されたが、式典を実施できる会場がなかった。大川原地区に昨年10月に「linkる大熊」(リンクる大熊)が開設されたことから、町内で開催することにした。

 追悼式は双葉地方町村会の共催、慰霊祭は双葉郡遺族会の共催で実施する。父がシベリア抑留で亡くなった大熊町遺族会の沢原善男会長(80)は「大熊での開催を待ち望んでいた遺族は多い。大熊町民の犠牲を伝えたい」と話した。