自殺未遂、市長に報告せず 福島のいじめ、市教委「重大」認識なく

 

 福島市の市立小学校で起きたいじめ問題で、被害を受けた男児(当時)が2020年8月に自殺を図ったことを木幡浩市長が把握したのは約1カ月後の新聞報道だったことが7日、分かった。市教委は同年8月に状況を把握したが、木幡市長には報告していなかった。

 問題を調査していた第三者委員会が木幡市長らに聞き取りし、まとめた追加報告書で明らかになった。

 追加報告書などによると、同年8月19日に男児が自殺を図ったことを男児の代理人が市教委に連絡した。市教委は重大事態に該当しないなどの理由から、男児の保護者が求める第三者委の調査の要請には応じられないと同26日に回答した。9月18日に男児が自殺を図ったことなどに関する新聞報道があり、木幡市長が問題を把握したという。木幡市長は市教委に対して対応を改めて、第三者委の設置を検討するように示唆した。

 追加調査は、第三者委の聞き取り調査を受けていなかった木幡市長が再調査を要請したため実施。当初の調査報告書で聞き取り調査への「了解を得られなかった」との記述は訂正された。

 男児の保護者は「福島市は問題の本質をいまだに捉えていないようだ。今後、福島市全体として組織横断的な対応を行ってほしい」と話した。