福島大、独自テスト開発 小中生、英語リスニングと記憶力同時に

 
独自のテストを開発し、学会賞を受賞した佐久間教授(左)と高木准教授

 福島大が、小中学生の英語のリスニング能力を高めながら、単語や数字を素早く記憶する能力などを把握できる独自のテストを開発した。小中学生向けの同テストの開発は日本初。テストはインターネットで実施できるため、県内の学校での活用を通じて効果的な学習を推進する。7日の大学定例記者会見で発表した。

 テストは、まず内容を理解しながら二つの英文を聞き、その後に表示される複数の単語の中から二つの英文の主語となる動物を選択する。これを6回実施し、3回正解するごとに提示される英文が三つから最大で六つまで増える。

 英語のリスニングを通じて、一時的に覚える短期記憶の一つ「ワーキングメモリー」を測定することができるのが特徴だ。開発に当たり、日本語版のテストを開発した広島大などの協力を得た。日本語版と組み合わせることで、日々の学習で必要な空間認識能力なども把握できるとしている。

 開発したのは、福島大人間発達文化学類の佐久間康之教授と高木修一准教授。佐久間氏によると、ワーキングメモリーは5~11歳で急激に成長する。個人差もあることから、一人一人の能力に合った指導方法が提案できるという。佐久間氏は「(ワーキングメモリーの)能力が大きければ良いというわけではなく、指導次第で変わる。能力の小さい子どもに合わせた学習支援をすることで、学習効率を高めることができる」としている。同テスト開発に関する研究論文は、全国英語教育学会の学会賞(学術奨励賞)を受賞した。