自己免疫性肝炎の治療法期待 福島医大、重症度に関わる因子発見

 

 福島医大医学部消化器内科学講座の林学助教(39)らの研究グループが、原因不明の難病の一つ自己免疫性肝炎の重症度に関わる自然免疫因子を発見した。体内にある自然免疫の一つ「補体系」の活性化を抑制する「H因子」の濃度が低いと重症度が高く、再び症状が悪化する再燃の頻度も高かった。

 福島医大が8日、発表した。林助教は「病気の状態の予測方法や新たな治療法の開発につながることが期待される」としている。自己免疫性肝炎は肝臓の機能が低下する病気の一つで、原因や詳細な病態などは分かっていない。発症時に重症化することや、一度症状が落ち着いても再燃するなど完治が難しいとされている。

 研究グループは患者の血液中の補体系のいくつかの因子を測定し、H因子が重度者や再燃と関連していることを発見した。林助教によると、同様の研究は世界でも行われていないという。研究グループは林助教のほか、免疫学講座の関根英治教授(53)、消化器内科学講座の大平弘正教授(59)らで構成。研究成果は国際医学雑誌「JHEP reports」に掲載された。