「福島の石橋群」土木遺産に認定 県内8件目、高い技術力注目

 

 土木学会は12日、後世に伝えるべき土木建築として、主に明治―大正期に県内で建設された石造りの松川橋(福島市松川町)など9橋で構成する「福島の石橋群」を「土木遺産」に認定した。認定を目指していた同石橋群保存会は「認定を契機に施設管理者と協力し、保存や利活用につながる活動を積極的に展開したい」としている。

 保存会によると、12日に開催された同学会理事会で認定された。近世から明治期に伝承された信州や九州の石工技術について、地元の石工が磨き育ててきた歴史を顕彰できる貴重な土木遺産群であることが理由という。石橋群は硬い御影石が使用されており、現在も市道や水路橋として使用できることなど、技術力が注目された。

 認定された石橋群はいずれも1772~1914年に完成したと推定されている。最も長い松川橋(15.4メートル)がある福島市のほか、二本松、伊達、会津若松の各市や川俣町に点在している。諸説あるが、1772~1781年に完成したとされる「旧祓(はらい)川橋」(福島市)が石橋群の中で最も古いとみられ、1970年に信夫山公園内に移築された。

 土木遺産は完成から50年以上の土木建築が対象で、歴史的土木建造物の顕彰が目的。県内ではJR只見線の鉄道施設群が昨年度に認定され、今回が8件目となった。石橋群保存会の丹野義明会長は「県が取り組むインフラツーリズムなどと連携し、地域の宝を知ってもらえる活動も検討していきたい」としている。