飯舘で移動スーパー「とくし丸」開始 いちい、村内週2回巡回

 
とくし丸の前で協定書を交わした伊藤社長(左)と高橋副村長

 スーパーを展開するいちい(福島市)は12日、飯舘村で、生鮮食品などを軽トラックに積んで訪問販売する移動スーパー「とくし丸」のサービスを開始した。同社と村は同日、地域見守りに関する協定も締結し、移動スーパーを通じた安心して暮らせる地域づくりや、生活環境の改善を目指す。

 とくし丸は、訪問を希望する高齢者の家庭や施設などを巡り、新鮮な野菜や総菜などを届けるサービス。生鮮食品や加工品など400品目約1200点を軽トラックに積んで、村内を週2回巡回する。訪問先で異変があった場合には警察など関係機関に連絡、孤立死の防止などにつなげていく。

 東京電力福島第1原発事故による避難指示が2017(平成29)年3月末に解除されて以降、村内で買い物ができるのは「いいたて村の道の駅までい館」と、併設されたコンビニエンスストアのみ。買い物環境の整備が課題となっており、移動スーパーのサービス開始で村民の生活利便性の向上に期待がかかる。

 協定締結式が村役場で行われ、高橋祐一副村長といちいの伊藤信弘社長が協定書を交わした。締結後、とくし丸が出発し、初日は約10軒を訪問した。伊藤社長は「地域のニーズを把握しながら充実したサービスを提供していきたい」と述べた。