震災犠牲者供養「鎮魂の鐘」打ち初め 富岡・慈眼寺の鐘楼堂落慶

 
慈眼寺の鐘楼堂落慶法要

 富岡町の慈眼寺の鐘楼堂落慶法要は11日、同町上郡山字太田の現地で行われた。寺の周辺は東日本大震災で大きな被害を受け、かつての住民は他の地域での生活再建を余儀なくされた。法要には多くの人が集い「鎮魂の鐘」と名付けられた鐘の音色に聞き入った。

 同寺の山田秀行住職によると、震災から時間が経過する中で「震災や震災後に亡くなった人を供養するための鐘を作りたい」という思いがあったという。なかなか言い出せなかったが、来年に真言宗開祖の弘法大師空海生誕1250年を迎えることを受けた記念事業として、檀家(だんか)の協力を得て実現する運びとなった。

 総工費は約1500万円で、檀家から多くの浄財が寄せられた。落慶法要では厳かに仏事が進められ、鐘の打ち初めなども行われた。
 山田住職は「皆さんのご協力で念願がかなった。地区の方がいつでも立ち寄ってもらえる場になれば」と語った。