県内景気「緩やかに持ち直し」 日銀福島、8月の金融経済概況

 

 日銀福島支店は13日発表した8月の県金融経済概況で、県内景気を「新型コロナウイルス感染症の影響が幾分強まっているものの、供給制約の影響が和らいでいることから、緩やかに持ち直している」とし、総括判断の評価を5カ月連続で維持した。項目別では生産と公共投資を引き上げた。

 鉱工業生産は海外の物流網の混乱による供給制約の影響が和らぎ、情報通信機械や電子部品・デバイスなどでも増産の動きがある。ただ、半導体不足は続き、多くの企業が年内や来年の解消を見込んでいる。

 公共投資は災害に強い地域づくりを目指す国土強靱(きょうじん)化対策で河川改修工事など市町村からの受注が増加。公共工事請負金額は前年比マイナス幅が縮小し、下げ止まっていると判断した。

 このほか、個人消費は据え置いた。新型コロナの感染が拡大しているが、行動制限がないため、7月の県内主要観光施設の入り込み客数は前年比35.8%増に伸びた。宿泊施設では旅行割引「県民割」などの効果が確認されている。

 住宅投資は前回から変動がなかったものの、資材高騰による住宅販売価格の上昇や物価高に伴う家計負担の増加を受け、買い控えの動きも見られている。

 福島市で記者会見した清水茂支店長は「感染状況やエネルギー、食料品、資材の価格上昇などが個人消費や住宅投資に与える影響を注視したい」と述べた。