飯舘に農業担い手育成拠点 23年度、長期宿泊じっくり研修

 

 福島県飯舘村は農業の担い手育成の拠点となる「新規就農者技術習得管理施設」を村内に整備する。来年度中の完成を目指す。13日に開会した村議会に、施設の整備設計、地質調査業務の委託料など関連予算約2300万円を盛り込んだ本年度一般会計予算案を提出した。

 施設は村内の宿泊体験館「きこり」の敷地内に新築する。延べ床面積は約千平方メートルで、研修室と宿泊部屋を備える。

 村の農家やJA職員などを講師に招き、村の気候に合った農産物の栽培技術などを学ぶ研修会を開くほか、農場での実地研修を予定している。

 利用者が長期宿泊しながら時間をかけて農業技術を習得することで、スムーズな新規就農につなげていく。施設を核に基幹産業である農業の振興や、移住・定住の促進を図り、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興、再生につなげたい考えだ。

 同村の村づくり推進課の担当者は「施設では野菜や花、畜産など農産物全般に関する研修会を開く予定だ。多くの人を村に呼び込み、新規就農の増加を通じた耕作放棄地の解消も目指したい」と話した。