歴史的資料の廃棄防ぐ 相馬で有志団体発足、地震被災住宅解体前に

 
資料ネットの意義について語る鈴木さん

 本県沖を震源とする3月の地震で最大震度6強を観測した相馬市の市民有志は、被災した家屋を取り壊す際に廃棄される歴史的資料の救出に向け、そうま歴史資料保存ネットワーク(資料ネット)を正式に発足させた。今後会員を募り、活動を本格化させる。

 民家に眠る古文書などの情報を収集し、失われる恐れがある場合には福島、宮城両県の資料ネットと連携して保管する。

 資料ネットは都道府県単位での設置がほとんどで、特定の地域を対象にして市民らが設立するのは珍しいという。

 代表は相馬市出身の日本画家鈴木龍郎さん=東京都=が務め、ふくしま資料ネットの阿部浩一福島大教授、草野清貴相馬商工会議所会頭らが役員として加わる。11日には相馬高で設立総会も開かれた。

 有志らはすでに、被災家屋からの資料の搬出や地震で被害を受けた市内の古い建造物の見学会などを実施している。

 代表の鈴木さんは「相馬の歴史を伝える資料が気付かれずに捨てられてしまうことを防ぎ、後世に伝えたい」と話している。

 会員の年会費は4千円。問い合わせは相馬商議所(電話0244・36・3171)へ。