福島県産品輸出額1.5倍、初の10億円超 21年度、全4品目好調

 

 2021年度の県産品輸出額は前年度の約1.5倍となる13億7500万円に上り、調査を始めた12年度以降で初めて10億円を超えた。日本酒をはじめとしたアルコール類や、加工食品、農畜産物、工芸品の全4品目で最多を記録。新型コロナウイルス感染症に伴う物流停滞が解消されてきたほか、新たに販路が開拓された品目があり、県は県産品の安全性や品質の高さを継続的に発信し、さらなる輸出拡大を目指す。

 最多のアルコール類は7億7300万円で、清酒が約3億8700万円、リキュール類が約3億8600万円。輸出先は米国が3億4300万円と最も多く、フランスが1億1600万円で続いた。20年度は感染拡大に伴うロックダウン(都市封鎖)などの影響で調査開始以来初めて前年度を下回ったが、物流回復を受け、前年度から約3億4000万円の増額となった。特に米国では県産酒の知名度が向上し、日本食レストランや小売店の取り扱いが増えた。

 農畜産物の輸出額は3億3200万円で、中国向けの花卉(かき)が増えた。シンガポールはコメの輸出が好調で、マレーシア、シンガポール、香港には初めて牛肉を輸出した。

 工芸品は米国を中心に高価格帯の川俣シルクの輸出が好調に推移した。加工食品は、米国やカナダに向けて乾麺と発酵食品を中心に輸出された。

 県は本年度、東京電力福島第1原発事故以降続いていた日本産食品の輸入規制を撤廃した米国向けに、県産米を軸に輸出品目の拡大を目指す方針。ほかの国・地域でも輸入規制の解除が進んでいることなどから「(輸出が)順調に推移することを期待したい」(県産品振興戦略課)とした。

 22日の9月定例県議会代表質問で、自民党の小林昭一議員(河沼郡)の質問に市村尊広観光交流局長が答えた。