浪江9小中学校「閉校のつどい」始まる 卒業生ら...感謝と別れ

 
「閉校のつどい」で学校資料に目を通す来場者=23日午前、浪江町

 震災と原発事故の影響で閉校した浪江町の小中学校9校の思い出の品などを展示した「閉校のつどい」が23日、浪江町地域スポーツセンターで始まった。長年にわたり地域の教育を担ってきた学校に感謝と別れを告げるために浪江町教委が企画。会場には県内外の避難先から卒業生や教職員らが駆け付け、思い出話に花を咲かせた。25日まで。

 学校ごとにブースが設けられ、卒業アルバムや卒業文集、校旗や校章、制服、写真などの資料を展示している。このほか、原発事故後に津島小などが郷土学習の歩みをまとめた「ふるさとなみえ博物館」、卒業生やPTAらによる企画展などが開かれている。

 浪江町棚塩地区出身で避難先の福島市から来場した木幡輝秋さん(87)は「原発事故がなければ今も各校の歴史が続いていたと思うと悔しいね」と語った。息子、娘らの卒業文集に目を通すと「あのときはこんなことを考えていたのか」と笑みを浮かべ、思い出をたどっていた。

 25日・閉校式生配信

 閉校のつどいの開催時間は午前10時~午後4時。最終日の25日は、午前10時から同センターで閉校式を実施する。9校の校旗返納や校歌演奏などを行う。式の様子は動画投稿サイト「ユーチューブ」の町公式チャンネル「なみえチャンネル」で生配信される。

 町教委によると、9校のうち浪江、幾世橋、大堀、苅野の4小学校と浪江中の計5校は解体された。津島小、津島中は現在、検討委員会が校舎の利活用を協議している。浪江東中はなみえ創成小中の校舎として活用され、請戸小は県内初の震災遺構となった。