只見線に応援歌!配信開始 福島県音楽家制作、岩崎良美さん歌

 
CDを手に「只見線の情景を思い浮かべてほしい」と歌に込めた思いを語る岩崎さん(左)と斎藤さん

 想(おも)い馳(は)せる山並みの地へ、いざなう車輪の音―。11年ぶりに全線で運転が再開したJR只見線の応援ソング「只見線」が完成した。本県出身の音楽家たちが手がけ、テレビアニメ「タッチ」の主題歌などで知られる歌手の岩崎良美さんが歌う。郷愁を誘うメロディーに乗せて沿線の情景が次々と紹介される美しい曲だ。18日に福島市で記者会見した岩崎さんは「(歌を通じて)只見線の良さが伝えられればうれしい」と思いを語った。

 作詞を手がけたのは、いわき市出身の作詞家斎藤工(たくみ)さん(73)。只見線沿線の旧知の旅館経営者の後押しを受け、全線再開に合わせたにぎわいづくりに貢献しようと応援ソング制作を決意し、過去に見た観光用渡し舟「霧幻峡(むげんきょう)の渡し」の風景などをイメージして言葉を紡いだ。

 満天の星空の下を走る列車を「きらきらきらり 星が瞬く奥の道」と表現したり、川面に映る雪化粧した橋を「白銀(はくぎん)に染まる橋の 水鏡に舞い落ちる」と描写したりするなど、四季を通じてさまざまに景色を変える沿線の様子を盛り込んだ。

 作曲を坂井秀陽さん、編曲をシライシ紗トリさん(会津若松市出身)が担当。郷愁を誘うカントリーポップに仕上げた。情感たっぷりの歌声が曲のイメージにぴったり合うと考え、斎藤さんらがボーカルを依頼すると、岩崎さんが快諾。本県出身のピアノ奏者らにも声をかけ、応援ソングを演奏する「只見線応援楽団」を結成した。

 岩崎さんは「デモテープを初めて聴いた時『歌いたい』と思った」と振り返る。「温かいメロディーと素晴らしい景色が思い浮かぶような歌詞が歌っていてとてもいい」と印象を語った。岩崎さんと共に記者会見した斎藤さんは「地域の宝として曲を口ずさんでもらいたい」と話した。

 楽曲は19日から、音楽配信サイトで1曲250円で販売。売り上げの一部を只見線の運行に関わる団体などに寄付するという。

 只見線応援楽団のこのほかのメンバーは次の通り。

 伊賀拓郎(ピアノ、南相馬市出身)NAOTO(バイオリン)YOH(ベース)菅野千怜(バイオリン、郡山市出身)岡部佳純(ビオラ、会津坂下町出身)伊藤利英子(チェロ、福島市出身)

只見線