「脱炭素」リーダー育成 いわきで東洋システムと福島高専講座

 
真剣な表情で講義を聞く福島高専の生徒や企業関係者

 東洋システム(いわき市)、福島高専による温室効果ガス排出量実質ゼロ(カーボンニュートラル)の専門人材育成に向けた共同講座が21日、いわき市の同高専で開講した。初回は愛知工大総合技術研究所の近藤元博教授が国際的な動向や脱炭素社会実現に向けたエネルギー、産業構造転換の必要性を語った。

 講座は脱炭素の取り組みを先導する人材を輩出することで地元企業の競争力を高め、関連産業集積に結び付けるのが狙い。

 同高専生や地元企業の従業員ら65人が参加。来年2月まで11回の日程で全国の大学や大手メーカーの研究者らを講師に脱炭素社会実現に向けた蓄電池や水素の活用、ビジネス展開などを紹介する。

 近藤教授はロシアによるウクライナ侵攻や電力切迫などを背景に、エネルギーコストが高い中で脱炭素を進めなければならない現状を説明。「経済成長や発展も同時に実現させるため、エネルギーの需要や産業構造を大幅に転換しなければならない」と語った。

 参加した同高専専攻科1年の真船真幸さん(20)は「持続可能な開発目標(SDGs)の観点からも、働く上で脱炭素の視点は重要だと思う」と話した。講座では公開講座や一般市民を交えたシンポジウムも予定している。