幻のそば命名「高原の宇宙」 川俣・山木屋、復興へ気持ち新た

 
商標名「高原の宇宙」をお披露目した地元生産者ら

 東京電力福島第1原発事故により一時生産が途絶え、川俣町山木屋地区で昨年度から本格栽培が始まった特産の「山木屋在来そば」の商標名が「高原の宇宙(そら)」に決まった。23日、同町で商標名の発表会が開かれ、地元生産者らが「幻のそば」を通じた山木屋の復興に向けて気持ちを新たにした。

 2017年3月末に避難指示が解除された山木屋地区特産のそばで、古くから栽培され、栽培量が少ないことから"幻のそば"と呼ばれる。原発事故の影響で一時は系統が途絶える危機に見舞われたが、18年に栽培を再開。現在は、ブランド力向上を目指して発足した地元生産者でつくる「山木屋在来そば振興組合」が中心となって、栽培に力を入れている。本年度は地区内に約10ヘクタール作付けした。

 名称公募には町内外の60人から118件の応募があった。名称は8月17日付で商標登録された。組合や町は、そば祭りなどのイベントや紹介リーフレットなどを活用して高原の宇宙をPRしていくとしている。

 発表会では、大内孝雄組合長が「高原の宇宙を多くの人に食べてもらえるよう、会員一丸で生産面積や販路の拡大に努めていきたい」とあいさつ。「高原の宇宙」と刻まれた木彫りの看板が除幕された。