高線量の土のう回収、23年度から 第1原発建屋内26トン分

 

 東京電力福島第1原発で高濃度汚染水をためている二つの建屋にある放射性物質吸着材「ゼオライト」を含む高線量の土のうを巡り、東電は来年度から、回収作業を始める。土のうは原発事故直後の汚染水対策で使われ、プロセス主建屋に約16トン、高温焼却炉建屋に約10トンの計約26トンある。東電は高温焼却炉建屋から回収に着手する方針だ。

 26日に開かれた原子力規制委員会の会合で東電が示した。回収作業は土のうを1カ所にまとめる「集積」と、容器に入れる「封入」の二つの工程で行われる。

 敷設量が少なく、地下1階に作業員が立ち入れる高温焼却炉建屋から先に集積作業を始める。早ければ来年度にも、専用ロボットを使って封入作業に移る。

 東電は回収後の土のうを内容量約1トン分の円筒形の容器に入れて保管する方針で、検討を進めている。作業員の被ばく量を低減するために遮蔽(しゃへい)を施す。

 一方、東電は規制委の会合で、汚染水を浄化する際に出る放射性汚泥の保管施設が満杯に近づいている問題を巡り、施設を増設する計画も示した。汚泥容器4192基分の保管施設に、192基分増設する計画を既に進めているが、さらに192基分を増やす。