福島県内いじめ448件減少 21年度、中学は153件増加

 

 文部科学省が27日発表した問題行動・不登校調査によると、福島県内の小中学校と高校、特別支援学校で2021年度に把握したいじめの件数は7173件で、前年度より448件減少した。減少は2年連続。千人当たりの認知件数は39.0人と全国平均の47.7人を大きく下回った。

 県教委はいじめの減少に向けて、各学校で「学校いじめ防止基本方針」に沿った組織的な対応や道徳教育による心の教育の充実を図っていると説明。さらに21年度から中学生を対象に、いじめ防止に向けた当事者意識の醸成に取り組んでいるとし「引き続き、いじめの未然防止や早期発見、解決に向けた指導体制の見直し、教職員の意識高揚に努めていく」と強調した。

 7173件のうち公立学校は6969件で、その内訳は小学校5318件(前年度比618件減)、中学校1384件(同153件増)、高校244件(同1件増)などだった。いじめの内容を見ると、「冷やかしやからかい、悪口」が49.4%を占め、前年に続き最も多かった。次いで「遊ぶふりをしてたたかれたり、蹴られたりする」が18.6%、「仲間外れ、集団による無視」が10.6%と続いた。

 また6969件のうち、被害者に少なくとも3カ月程度同様の行為がない状態を指す「解消率」は86.8%で全国平均80.1%を上回った。県教委は「解消率が高いことも、いじめ認知件数の減少の背景にあると考える。今後もいじめの認知、解消に取り組む」としている。