浪江-葛尾間バイパス化 福島県が方針、25年度開通目指す

 

 福島県は、県道浪江三春線のうち、浪江町川房と葛尾村小出谷をつなぐ区間(延長約4.4キロ)について、2025年度までの開通を目指し、バイパス化する方針を決めた。本年度内にボーリングによる地質調査に着手し、詳細な経路を定めた上で、トンネルや橋を整備する見通しだ。28日、県道原町浪江・浪江三春線改良促進期成同盟会の要望に、井出孝利副知事が明らかにした。

 県道浪江三春線は浪江町と葛尾村を結ぶ主要路線で通勤や復興事業に伴う大型車両が通行している。今回の区間は道幅が狭い上、カーブの見通しが悪く、利用者から危険度の高さが指摘されていた。

 県道が東西を貫く葛尾村では、東京電力福島第1原発事故による特定復興再生拠点区域(復興拠点)が整備されたほか、東部産業団地への企業誘致も見込まれており、交通量の増加が予想されている。このため同盟会は、バイパス化に向けたルート選定を含め、県に改良を求めていた。

 同盟会と県道原町川俣線改良促進期成同盟会の両会長を務める門馬和夫南相馬市長らが県庁を訪れ、井出副知事に県道3路線への歩道設置や拡幅改良などを要望した。井出副知事は、県道原町川俣線で拡幅工事を進めている川俣町飯坂の区間(延長約0.7キロ)について、用地取得を完了したと説明した。