浪江産エゴマ料理に舌鼓 収穫祭で試食会、特産化に向け魅力発信

 
エゴマを使った料理の試食会が開かれた収穫祭

 浪江町の任意団体「エゴマで浪江を元気にする会」は28日、浪江町苅宿のカフェOCAFEでエゴマの収穫祭「えごまとご縁に感謝する集い」を開いた。東京電力福島第1原発事故からの農業復興に向け、エゴマの町特産化を進めてきた関係者が試食会などを通じ、エゴマの魅力を発信した。

 原発事故後、町でのエゴマ作りは津島地区出身の石井絹江さん(70)と三浦功二さん(75)の主導で行われてきた。全町避難が続いていた2015(平成27)年から各地の遊休農地で栽培を始め、徐々に営農面積を拡大。若手の新規就農者も後に続いた。

 活動から7年の今年で一区切りとし、石井さんらは地元の津島地区での農業復興に本腰を入れ、若手農業者に後を託す。活動に協力してきた関係者に感謝しようと、収穫祭を企画した。

 吉田栄光町長をはじめ、関係者ら約50人が参加。試食会では仙台市出身の福田潤シェフが腕を振るった。エゴマを使った川俣シャモのロースト、「常磐もの」のヒラメのカルパッチョなどが並び、参加者が舌鼓を打った。このほか、石井さんらの奮闘を紹介する紙芝居や音楽などが披露された。

 石井さんは「これまでのエゴマ作りに協力してくれた皆さんに感謝したい。今後は帰還困難区域の津島が地図からなくならないよう、津島での農業に挑戦したい」と話した。