校内に農園...「農福連携」充実へ 楢葉に整備の県立特別支援学校

 

 県教委は3日、楢葉町のコミュニティセンターで、同町の楢葉北小跡地に整備する双葉地区の県立特別支援学校についての住民説明会を開いた。双葉郡を中心に支援が必要な児童生徒が通う学びやとして2024年度の開校を目指しており、説明会では地域とともにある学校づくりなどの学校運営の方針などが示された。

 約1万5000平方メートルの敷地に、3階建ての校舎や屋内運動場やグラウンドなどを整備する。「農福連携」の充実を図るため、農園も設ける。

 学校規模は、小学部から高等部まで合わせて64人程度を想定している。児童生徒数にもよるが、学級数は小学部7学級、中学部10学級、高等部7学級とする見通し。

 支援学校は、住民帰還が進む双葉地方の教育再生の一環として開校する。学校運営の柱は〈1〉地域とともにある学校づくり〈2〉地域における特別支援教育の充実〈3〉子育てしやすい地域づくり―を掲げ、地域と連携した教育環境の充実を図る。敷地造成には今月から着手し、23年8月の完了を目指す。校舎の建設工事は24年12月の完了を目指す。

 双葉地方の特別支援教育を巡っては、富岡町に県立富岡支援学校が設置されていたが、東京電力福島第1原発事故により避難を余儀なくされた。12年にいわき市の聴覚支援学校平校の敷地内に造った仮設校舎で授業を再開し、17年からは中学部と高等部が四倉高の一部教室で学んでいる。

 楢葉の支援学校は、県立富岡支援学校の「移転・再開」という形を取るが、学校名については地域で果たす役割などを考慮して今後検討する。説明会では地域住民から「グラウンドの砂が近隣に飛ばないような対策を講じてほしい」という要望が寄せられた。