相馬・宇多川でサケやな漁開始 販売は見送り、採卵用に活用

 
やな場で捕獲されたサケ=5日午前、相馬市岩子

 福島県相馬市岩子の宇多川下流で、サケのやな漁が始まった。漁を手がける宇多川鮭増殖組合は、今年も不漁が見込まれることから、昨季に続き、捕獲したサケの販売を見送り、来春の稚魚放流に向けた採卵用として活用する。漁は12月上旬まで行われる見通し。

 5日は組合員ら8人が、やなに追い込まれたサケを網で川岸へとすくい上げた。この日捕獲した雄18匹、雌14匹は水槽に移され、同市山上のふ化場に運ばれた。採卵作業は7日に行われる予定。組合の採捕責任者の稲村正夫さん(79)は「昨年よりも出だしは好調。このままの状態が続けば、採卵用のサケは十分確保できそうだ」と話した。

 宇多川下流では、2018(平成30)年までの過去5年間は年平均約2万匹を捕獲していたが、やな場が流された19年10月の大雨の後、不漁が続く。昨季の捕獲数は358匹にとどまった。