周防さん中山義秀文学賞 「身もこがれつつ 小倉山の百人一首」

 
白河市で開かれた公開選考会

 白河市大信出身の芥川賞作家中山義秀を顕彰し、優れた歴史・時代小説をたたえる「第28回中山義秀文学賞」の公開選考会が6日、同市の白河文化交流館コミネスで開かれ、受賞作に周防(すおう)柳さんの「身もこがれつつ 小倉山の百人一首」(中央公論新社)を選んだ。

 「身もこがれつつ 小倉山の百人一首」は、新古今和歌集の選者を務めた藤原定家にまつわる史実を描いた作品。周防さんは1964(昭和39)年、東京都生まれ。2013年に「八月の青い蝶」で小説すばる新人賞を受賞しデビューし、17年に刊行した「蘇我の娘の古事記」は、同年上半期の本の雑誌エンターテインメントベスト10の1位を獲得した。

 公開選考会は、作家の澤田瞳子さん、伊東潤さん、西條奈加さんらが選考委員を務めた。周防さんのほか、砂原浩太朗さんの「黛家の兄弟」(講談社)、幡(ばん)大介さんの「シャムのサムライ 山田長政」(実業之日本社)が最終候補作品に残っていた。

 同文学賞は、中山義秀顕彰会(会長・鈴木和夫白河市長)の主催、中山義秀記念文学館などの共催、福島民友新聞社などの後援。贈呈式・受賞記念講演会は来年2月5日を予定している。