トップ棋士、次の一手は 喜多方「将棋の日」最終日、白熱対局

 
NHKの公開収録「次の一手 名人戦」で対局に臨む渡辺名人(前段右)と斎藤八段(同左)。大盤解説では、2人の対局を島九段(後段左)と屋敷九段(同右)が解説した

 喜多方市で5日始まった将棋界最大のイベント「第48回将棋の日in喜多方」は最終日の6日、同市でトップ棋士の公開対局などが行われ、渡辺明名人と斎藤慎太郎八段の白熱した対局に会場は熱気に包まれた。

 両棋士の対局は、NHKの「次の一手 名人戦」の公開収録として行われた。来場者が屋敷伸之九段や島朗九段の解説を聞きながら、プロ棋士の真剣勝負に見入った。指し手の予想なども行われ、来場者が三つの選択肢から次の一手を探した。新潟県長岡市から訪れた小学2年生の後藤史弥君(7)は「将棋の話をたくさん聞けてよかった。プロ棋士を間近で見て、プロになりたいと思った」と笑顔だった。

 喜多方高、耶麻農高の各生徒も公開対局を裏方で支え、指し手予想では選択肢の文字を書いた。耶麻農高2年の山内実穂さん(16)は「最初は緊張したが、たくさんの人に自分の字を見てもらえてよかった。棋士が楽しそうに将棋を指していたので、私もやってみたい」と声を弾ませた。

 イベントには、2日間で全国から延べ約1200人が参加した。NHKの公開収録の様子は12月25日午前10時30分からEテレで放送予定。

 サイン会に列「会えてうれしい」

 渡辺明名人らのサイン会も行われ、将棋ファンが長蛇の列をつくった。喜多方プラザに設けられた特設会場では、将棋ファンらが「応援してます」「頑張ってください」などと言葉を交わしながら棋士からサインを受け取った。福島市の中学2年生佐々木晄汰さん(14)は、小さい頃から憧れていた渡辺名人からサインを受け取り、「次の名人戦に向けて強敵を聞いたら『藤井聡太五冠。とにかく強い。研究して勝ちたい』と言っていた。会えてうれしかった」と話した。

 三浦さんと斉藤君、記念大会制す

 記念将棋大会も開かれ、4部門に計59人が参加した。喜多方名人戦は、大人の部で山形市の高校生三浦温人さん(15)、子どもの部で同市の小学生斉藤理玖君(9)が優勝した。

 ◇大人の部 ▽喜多方名人戦〈1〉三浦温人(山形県)〈2〉三浦寛人(同)〈3〉上野将輝(新潟県)▽一般戦〈1〉原田博次(埼玉県)〈2〉大場正男(東京都)〈3〉萬弘太(喜多方市)

 ◇子どもの部 ▽喜多方名人戦〈1〉斉藤理玖(山形県)〈2〉内薗昇暉(千葉県)〈3〉宮島幸士朗(栃木県)▽交流戦〈1〉佐久間千寿(新潟県)〈2〉田崎大晴(会津若松市)〈3〉箱崎兆一郎(いわき市)