馬を活用...独自観光モデル開発着手 南相馬市、拠点都市目指す

 
新たな観光モデルのモニターテストに参加した首都圏の乗馬愛好家=南相馬市小高区

 相馬野馬追の伝統が根付く南相馬市は、馬を活用した独自の観光モデルの開発に着手した。市内に自然の中で乗馬を行う技術を体系的に学ぶことができる日本で初の環境を整え、「ホーストレッキング」の拠点都市を目指す。6日、同市小高区で首都圏の愛好家を招いたモニターテストを初めて行い、「人馬一体のまち」の新境地開拓に向け、観光モデルの可能性を探った。

 市内は、野馬追が開催される夏季以外の観光誘致が課題。市内の事業所が昨年から、街中を乗馬で巡るサービスを始めたことを機に、関連する事業所の育成や新規参入を後押し、「ご当地アクティビティー」として発展させたい考えだ。

 「ホーストレッキングカレッジ南相馬」と名付けた構想では、乗馬技術を学べる環境を整備し、技術習得に向け継続的に市を訪れてもらうことで、観光誘客を目指す。ホーストレッキングを観光資源とする北海道標茶(しべちゃ)町の観光プランナーとも協力する予定で、同社の担当者は「南相馬では、馬が町を歩いていても住民にとっては見慣れた風景。駅前を乗馬できるプログラムは日本にはまずない」と話す。

 モニターテストでは、東京都と神奈川県の乗馬愛好家2人が、小高区で乗馬体験を提供している「Horse Value(ホースバリュー)」の協力で、手綱さばきや馬とのコミュニケーション法などを学んだ。

 その後、参加者は馬に乗って田園風景が広がる町並みや、野馬追の舞台を楽しんだ。モニターテストは7日にも行う。