トリチウム測定新装置...「短時間」「海洋24時間」の2種類開発

 
機構が開発したトリチウムの連続計測装置(右)と海洋モニタリング装置

 県内外のロボット産業関連企業などでつくる新生福島先端技術振興機構は8日、東京電力福島第1原発で発生する処理水に含まれるトリチウムを連続的に短時間で計測できる装置と、24時間海洋モニタリング調査ができる2種類の装置を開発したと発表した。同日、楢葉町の楢葉遠隔技術開発センターで開かれた県の「福島廃炉産業ビジネス総合展」で披露された。

 トリチウムの測定装置は、国の規制基準となる1リットル当たり6万ベクレルを測る機能と、処理水を海水で希釈後、東電側が示すトリチウム濃度1リットル当たり1500ベクレル未満に達しているかを測る機能がある。機構によると、新装置では特別な前処理が不要なため1台当たり1分間に処理水を36リットル分計測でき、現在のサンプリングによる測定方法と比べ大幅に時間が短縮され、全量を計測することも可能になるという。

 海洋モニタリング調査ができる装置は海に浮かべて使用し、太陽光や風力でも動く。同機構は「地元住民や漁業関係者に安心を与えられるだろう」としており、今後実用化を目指す。

 ビジネス総合展には本県を中心に約60社・団体が参加し、東京電力HDや元請け企業の関係者に技術力をアピールした。商談ブースも設けられた。