元田村市職員、収賄認める 福島地裁初公判、贈賄の会社役員も

 

 福島県が作成した公共事業などの算定根拠となる「単価表」の情報を業者に提供した謝礼にギフトカードを受け取ったとして、受託収賄の罪に問われた元田村市職員武田護被告(47)=郡山市富久山町福原字泉崎=と、贈賄の罪に問われた田村市の土木工事会社「三和工業」役員武田和樹被告(48)=郡山市開成=の初公判は9日、福島地裁(三浦隆昭裁判官)で開かれ、両被告は起訴内容を認めた。検察側はこのうち和樹被告について懲役8月を求刑し、結審した。

 検察側の冒頭陳述などによると、2019年12月ごろ、和樹被告は自社が使う積算ソフト会社の従業員からソフトの精度向上のため非公開情報を含む単価表のデータを入手できないかと持ちかけられた。中学校時代の同級生で仲が良かった護被告に入手を依頼し、謝礼として贈られた1回当たり2万円分のギフトカードを14回にわたり護被告と折半していた、としている。

 和樹被告は被告人質問で「田村市では予定価格の漏えいが常態化しており(罪の)認識が薄かった」などと供述。その上で「一から出直して会社を立て直し、社会的信頼を取り戻したい」と謝罪した。弁護側は寛大な判決を求めた。判決公判は30日午前9時45分から。

 一方、護被告は加重収賄の罪で追起訴されており、今後、追起訴分を含めて審理される。次回は12月7日午後2時30分から。

 三和工業を指名停止

 今回の事件を受け、東北地方整備局は9日、三和工業を9日から1カ月間指名停止にすると発表した。