水産物の試料採取 IAEAと水産庁、原発処理水海洋放出巡り

 
試料となる魚の状況を確認する専門家(奥)ら

 水産庁と国際原子力機関(IAEA)は10日、いわき市の久之浜漁港で、東京電力福島第1原発で発生する処理水の海洋放出を巡り、放射性物質を分析する試料となる水産物を採取した。

 海洋モニタリング(監視)データの信頼性と透明性の向上を目的に実施し、韓国とフィンランドの研究機関の専門家も参加した。参加者は試料となる魚の水揚げ方法などを確認し、ヒラメやムシガレイなど6種類の水産物約200キロを採取した。水産庁の担当者によると、セシウムに加え本年度からトリチウムも分析する。

 採取した水産物は千葉県の研究施設で、可食部をミンチ状に加工して試料とする。IAEAと韓国の研究機関でトリチウム、フィンランドの研究機関でセシウムをそれぞれ調べる。分析結果はIAEAが比較評価し、1年後をめどに報告書にまとめるとしている。