福島銀、2期連続黒字 22年4~9月期連結決算、子会社の収益増

 

 福島銀行が10日発表した2022年4~9月期連結決算は純利益が4億200万円(前年同期比19・8%増)となり、中間決算は2期連続の黒字となった。経常収益は66億2800万円(同1・9%増)、経常利益は5億1000万円(同18・3%増)で増収増益だった。

 銀行単体は前年同期並みだったが、昨年4月に子会社2社を合併し、リースとクレジットカード業務を一体化した「ふくぎんリース&クレジット」の収益が増えた。

 本業は株式相場の下落に伴い、投資信託の販売や金融商品仲介手数料が減少するなど手数料収入が伸び悩んだ。ただ、経費削減などに取り組み、本業のもうけを示すコア業務純益は6億5900万円(前年同期比6200万円減)を確保した。

 有価証券では68億円の評価損が発生した。福島銀は20年に株式や投資信託の評価損を一掃し、赤字に陥ったのを機に、債券を中心とした安定的な運用に切り替えている。今期は米国などの利上げで債券の評価損が拡大しているが、高格付けの国債や地方債が中心で、元本割れのリスクは極めて低いとしている。

 与信関連費用は1億8000万円で前年同期から1億2000万円減少。下期もほぼ同水準を見込むが、物価高騰や新型コロナウイルスの影響で経営環境は厳しさを増しており、取引先の業況悪化が懸念される。福島市の本店で記者会見した加藤容啓(たかひろ)社長は「倒産件数は増えてきているという印象がある。大口取引先を中心に予防的な引き当てを行っており上期程度で推移するとみている」と見通しを語った。